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インフルエンザを予防するには部屋の湿度を上げましょう、とよく言われます。

なぜ、湿度を上げるとインフルエンザの予防になるのでしょう。

その仕組みをよく理解して効果的な予防をしましょう。


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インフルエンザの予防に湿度は関係無い?!

もしインフルエンザウイルスが湿気に弱いのであれば高温多湿な地方ではインフルエンザが流行しないことになりますが、実際にはそのような地方でもインフルエンザは流行します。

様々な医療データから確かに湿度を上げるとインフルエンザの感染力を落とすことが認められています。しかし、それ以外にも条件がありそうです。

インフルエンザウイルスは生き物ではない!?

そもそもインフルエンザウイルスは生き物の体から出ると4~5時間もたつとほとんど全滅します。インフルエンザウイルスは自分自身では増殖できず、人間などの宿主の細胞を利用して増殖します。自己増殖できるものを生命体と定義するならばウイルスは生命体ではない非生物とされることもあります。

湿度はインフルエンザウイルスの感染から身体を守る。

インフルエンザウイルスが湿度に弱いわけではなく、湿度が人間の体の免疫構造を高めているのです。

のどの表面には目に見えない繊毛という細い組織が敷き詰められています。その上を粘液で覆われています。雑菌や異物を粘液にからめとって繊毛は体の外へ痰として送り出します。鼻の粘膜にも同様の働きがあります。

空気が乾燥すると、のどや鼻の粘膜の表面が乾きやすくなり、ウイルスが粘膜に直接付着しやすくなります。粘液が無いので粘膜を浸透して感染します。

ですので、湿度を高く保つことはのどや鼻の粘膜を湿潤した状態に保ち、ウイルスなどの病原体から身体を守ることにつながります。

湿度はインフルエンザウイルスを重くする。

インフルエンザの患者や、潜伏期間で自覚症状が無い人がくしゃみや咳をすると空気中に数十万から数百万ものウイルスがばらまかれます。空気の湿度が40%以下ですと、ばらまかれたウイルスは30分~1時間程度空気中を漂います。

空気の湿度を50~60%に保つと、ウイルスに空気中の水分が付着してウイルスが重くなり、床に落ちてゆきますので人間の体に取り込まれる機会が減ります。

おわりに

高温多湿な地方でのインフルエンザの流行について冒頭に述べましたが、もう一つ原因があります。高温多湿であっても、紫外線が弱いとインフルエンザは発生しやすくなります。それらの地方で発生するのは紫外線が弱まる冬です。

紫外線はインフルエンザウイルスを直接不活性化(生き物でいうと死ぬ事)しますので、紫外線が弱くなるとインフルエンザウイルスが生き続ける時間が長くなるので流行しやすくなります。

ですので、加湿器などで部屋の湿度を保つほかに、紫外線付き空気清浄機が出回っていますので、それらもインフルエンザの予防には有効です。


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