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アルコール依存症が最近また注目されてきています。

古くからある病気で、小説や映画、ドラマなどでも取り上げられている、非常に有名な病気の一つと言えるでしょう。

お酒は人間をくつろがせ、ストレスを解きほぐす効果もありますが、飲み過ぎると前後不覚に陥って大変なことになる事もあります。

長くお酒を飲み続けてもアルコール依存症にならない人たちもたくさんいます。

どのぐらいお酒を飲むとアルコール依存症になってしまうのでしょう。


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ほとんどの人はアルコール依存症になる可能性があります。

私は全くお酒を飲まないからアルコール依存症にはならないという人もいらっしゃるかと思いますが、ここではそのような人ももしお酒を飲み続けたら、という例えば、という設定で続けます。

アルコール依存症は精神疾患の一種です。以前はアルコール依存症の患者を下記のように判断されることが多かったです。

  • 本人の意志が弱い
  • 人間性に問題がある
  • 道徳観念が弱い

このように本人が問題でアルコール依存症から立ち直れないとみられていました。

現在では本人の意志の力では治すことが難しい精神疾患として医学的に治療する方向になっています。

どれぐらいお酒を飲むと依存症になるの?

アルコール依存症になってしまうお酒の量は個人によって違いますが、依存症になりやすいお酒の飲み方はあります。

医師は依存症の疑いがある患者さんに以下の質問をします。

  1. 宴会や冠婚葬祭の時しか飲まない。
  2. 毎日晩酌や寝酒をやる。
  3. 普段の生活の合間合間で少量のお酒を一人で二日以上飲む。
  4. 寝るときにお酒を飲み、起きた時にもお酒を飲む生活が二日以上続く。

1,2程度でしたら依存症の心配は少ないと判断されますが、3,4は要注意です。

また別の検査では下記の項目で二つ以上該当するとアルコール依存症の疑いがあると判断されます。

  1. お酒を減らさなければ、と思ったことがある。
  2. お酒を飲むことを非難されて腹が立ったりいらだったことがある。
  3. お酒を飲むことに後ろめたさや罪悪感を感じたことがある。
  4. 朝酒や向かい酒を飲んだことがある。

さらに世界保健機関(WHO)では下記の項目で過去1年間に3項目以上あるとアルコール依存症と判断する基準を決めています。

  1. 飲酒への強い願望や飲まなければならないという強迫観念がある。
  2. 自分で飲酒を始める、終わる、お酒の量を制御する、などができない。
  3. 飲酒をやめると体調不良や妄想が起きる。それを避けるために飲酒する。
  4. 飲酒をし始めた時と同じぐらい酔う為に飲酒量が増える。
  5. 飲酒以外に興味が無くなり、お酒の入手や飲酒、酔い覚めまでの時間が増える。
  6. 肝臓障害やうつ状態になる事を理解したうえで飲酒を続ける。

4については飲酒は薬などと同じくだんだん効き目が弱くなってきます。

以前は1で酔えたのが2飲まないと酔えなくなり、そのうち4飲まないと酔えなくなってどんどんお酒の量が増えていくことを意味します。

アルコール依存症の深刻さ

アルコール依存症の深刻な点は本人始め家族や関わる人達にも被害が及ぶ可能性がある事です。

病状が進むと妄想や幻覚が見える事もあり、それが原因で事件になる事も多いのです。

またうつ病がアルコール依存症を引き起こすことがあり、またその逆もあります。精神の健全さが保てなくなるのもアルコール依存症の深刻な点です。

もちろん精神面だけでなく身体的なダメージも非常に大きいです。

肝臓はアルコールを分解するためにフル稼働してますが、処理能力の限度を超えたアルコールによって肝臓の細胞が炎症を起こします。

炎症を繰り返すとアルコール性肝炎となり、飲酒を続けると肝硬変となります。

肝硬変はやがて肝臓がんとなってしまいます。

おわりに

アルコール依存症の一番難しい点は完治が難しい点です。お酒をやめる事しか治療法が無いのですが、断酒が一番つらい病気でもあります。

日本の飲酒人口は約6000万人と言われています。世界保健機関の統計によると日本国内でアルコール依存症にかかっている可能性がある人は約230万人いると考えられています。

全人口の約2%という大きな数字です。ですからアルコール依存症は特別な病気ではなくて、誰でもなる可能性がある病気なのです。

毎晩の晩酌や寝酒も量が増えてきたら要注意です。


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