家族同然にしている犬が死んでしまった時の悲しみは非常に大きいものです。
ペットロス症候群という呼び名があるぐらいその悲しみは残された飼い主たちの心や体をむしばんでしまうことがあります。
あんな風に育てておけば、こんな風に飼っておけば、と後から後悔することもあるかもしれません。
犬を長生きさせる方法は専門書もいろいろと出ています。
その中で大きく分けて3つの方法が犬の健康を守って長生きさせることが出来そうです。
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犬も食べ物は重要
犬は基本的に雑食です。広い意味で人間と同じものを食べることができるということです。
もちろん犬が食べてはダメな食べ物はあります。
ネギやニンニク、チョコレート、ブドウなどなど犬が食べると中毒症状を起こすものもたくさんあります。
しかし、それらの食べ物を除いて、基本的には人間と同じものを食べることができます。
最近、良いドッグフードの開発が進んでいて、結果として犬の平均寿命が延びてきています。
様々な犬の種類がいますが、大、中、小型犬をすべて合わせると約15年という寿命になります。小型犬の方が長生きしやすい傾向があります。
人間と同じものを食べることができるのであれば、人間が食べると健康に良い食べ物も犬は食べることができます。
そこで、ここでは人間の長寿食の一つである大豆製品を犬に与える事を勧めます。
大豆製品には大豆サポニンという強力なアンチエージング効果のあるポリフェノールが含まれています。
大豆サポニンは犬の体の細胞を修復し、老化を進める活性酸素(細胞を傷つける不安定な酸素分子)を中和する力があります。
また大豆イソフラボンというポリフェノールも含まれていて、犬のホルモンのバランスを整え、骨を強くします。
注意したいのは生や軽く茹でただけの大豆を犬に食べさせてはいけません。
生や軽く茹でただけの大豆大豆には犬にとってアレルギーや嘔吐を引き起こす物質が含まれています。
豆腐や納豆のように発酵した大豆を食べさせてください。
大豆製品だけですと栄養のバランスが悪いので、週に1、2回程度ドッグフードに混ぜるとよいでしょう。
過剰な運動はさせない
ドッグランなどで夢中になって走り回る愛犬を見るのは楽しいものです。
犬の必要な運動量は種類によってまちまちです。
ボーダーコリーのような牧羊犬から改良されたような犬やシベリアンハスキーのような原種に近いような犬等は存分に走り回っても問題ないでしょうが、屋内で飼育されている中型犬や小型犬は2、30分程度の散歩で十分です。
むしろそれ以上散歩すると、アスファルトが固いので将来的には関節に障害が出てくる可能性があります。
人間も犬も基本的な免疫構造は同じで、過剰な運動は免疫機構を一時的に低下させます。
筋肉の組織が運動によって破壊されて、再び再生してより強い筋肉になるのですが、筋肉の組織が破壊されている間、筋肉は炎症を起こしています。
炎症も免疫機構の反応なのですが、過剰な炎症を抑えるために脳は免疫機構の働きを抑えるのです。
ですから体を鍛えているアスリートでも激しい運動した後は風邪をひくことがあります。
犬も猟犬等は激しい訓練を繰り返しているうちに筋骨引き締まった体になります。
人間の筋肉と同じく、運動→筋肉炎症→筋肉再生→さらに太い筋肉といった再生サイクルが起きていると考えられます。
一時的に免疫機構が低下しているので犬も風邪をひきやすくなるのです。
太らせない
太らせないというよりは過剰なエサを与えないという事が重要です。
既にネズミや人間に近い猿でも研究結果が出ていますが、エサを与えない方が老化が遅く、病気にもかからず、寿命も延びるのです。
哺乳類全般に言えることなのかもしれませんが、空腹状態が長いと長寿遺伝子が働き出して細胞の修復が早く進むのです。
また消化にはエネルギーが必要ですが、いつもお腹に食べ物が残ている状態だと消化器系に大きな負担がかかり、結果として老化が進んでしまうのです。
ドッグフードの説明書には犬の種類や体重ごとに与えるエサの量が書かれていますが、あくまで現状維持の大体の目安です。
今与えているエサの量を2/3にしても犬はむしろ元気になります。
やせ細ってくるようでしたらエサの量を戻せばよいのですが、おそらく1/3程度減らしたぐらいでは痩せる事もないと思われます。
ラットや猿の実験では半分近くまでエサの量を減らしたところ、寿命が倍近くまで延びたとの結果報告もあります。
おわりに
可愛い愛犬がエサをねだってくると思わずあげてしまいたくなりますが、その結果、寿命を縮めてしまう事につながるのならば、心を鬼にして我慢しましょう。
また犬も白内障にかかります。頻繁に日差しが強い日に散歩に連れてゆくと、数年後に愛犬が白内障にかかり行動が不自由になる事もあります。
一日でも長く元気な姿でいられるように、良いエサと運動と肥満に気を付けてあげて長生きさせてあげましょう。
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