エスキモーとインディアンは同じ人種? 

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エスキモーインディアンは肌の色の違いはありますが、顔や髪の色などは非常によく似ています。

アラスカなどではエスキモーとインディアンが共生していた地域もありました。

住む場所が違うだけで非常に似ている両民族。

実は同じ民族なのでしょうか?


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エスキモーとインディアンは

両民族は人種はほぼ同じと言えます。我々日本人と同じモンゴロイドに属しています。

なぜエスキモーもしくはイヌイットと呼ばれる人たちが極寒の地域で暮らすようになったのかは、いまだに解明できていません。

エスキモーも北極圏に広く分布しているので国籍も民族も様々ですが、基本的にはモンゴロイドです。

一方、インディアンはアメリカインディアンが有名ですが、遺伝子のタイプを調べるとヨーロッパの遺伝子も見られます。

この事から紀元前にヨーロッパからアメリカ大陸に渡った人たちがいるのではないかという見解もあります。しかし、基本的にはモンゴロイドに属しています。

現在のアメリカンインディアンはコーカソイド(白人)との混血が進んで遺伝子構成は種々雑多になってきています。

エスキモーやインディアンの人口は?

エスキモーの人口は約9万人です。デンマーク領の巨大な島(日本の5.7倍)グリーンランドに最も多く約4万人、アラスカ、カナダの北米に約4万人強、シベリアに数千人ほどです。

各国でエスキモーの保護政策がとられていますが、必ずしもうまくいっているわけではないようです。

特にエスキモーはアルコールを知らない人たちだったのですが、白人が毛皮と交換にお酒を渡して味を覚えさせたことが原因で、生活破綻を起こすエスキモーも少なくありませんでした。

その傾向は現在まで続いています。カナダでは行政がエスキモーに対してアルコール購入をポイント制にして制限するようにしています。

インディアンはアメリカに住んでいる民族が大半なので人口統計がしっかりとしています。約247万人のインディアンがアメリカに住んでいます。

もっとも多くのインディアンが住んでいる都市はニューヨークで約9万人ほど住んでいます。

インディアンもエスキモー同様にアメリカ政府から保護政策を取られており、長い時間をかけてインディアンの様々な権利をアメリカ政府に認めさせています。

信じられないことですが、19世紀末から1960年代までインディアンに対しては非人道的な政策がとられていました。

部族をすべて亡き者にする作戦が繰り返され、白人が移民してくる以前は推定1000万人いたインディアンは19世紀末には50万人まで減ってしまいました。

その後の保護策でもインディアンの子供たちを親元から引き離し、白人と同じ生活習慣をさせるなどの同化政策が強制的に行われました。

現在でも表面的には差別政策は無くなったのでしょうが、保護区がまだあるという事は、エスキモー同様でインディアン保護がうまく機能していないのでしょう。

おわりに

エスキモーやインディアンを題材にした映画や小説を読むとなぜか悲しい気持ちになります。

同じモンゴロイドとして、白人と言われる人たちの所業に憤りを感じる事もあります。

それにましても驚くのが、彼らが数千年から一万年近く前にアジア大陸から北米そして南米まで移動していた事です。

おそらくアジア大陸と北米大陸の最も近いベーリング海峡の氷の上を徒歩で渡って移動していったのでしょう。

コンパスもなく誰も行ったこともなく、そこに陸地があるかどうかも分からない中で進んでゆく人類の好奇心と可能性に感服してしまいました。


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