最近の接着剤って便利ですよね。
小学校の工作の時間で使った木工用ボンドとか結構何でもくっつくゴムボンドとか、いろいろな場面で使う機会がある接着剤。
でもせっかくくっつけたのにポロリと取れてしまう事も結構あります。
説明書通り使っているのに何で?
そんな時はひと手間をかけてやると二度とはがれなくなります。
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接着剤がくっつかない時には
説明書をよく読んで使ってもくっつかない事があります。
そんな時にはシーラー(下地処理剤)というものをあらかじめ塗っておいてから接着剤を使うと二度とはがれなくなります。
二度とはがれないという意味は接着剤が途中ではがれる事が無いという意味で、無理をすれば接着している面の材料の表面がはがれます。
接着面の接着剤が分離しなければ接着剤としては用をなしています。
難しい言い方をすると、力をかけて「接着面の材料破壊」が起きれば接着剤は機能しているという事になります。
材料破壊が起きないで 接着剤がはがれるという事は、材料と接着剤がよくなじんでいないという事になります。
接着剤でくっつかないということは、くっつけたい場所に材料の表面がざらざらしている、粉っぽい、汚れがあるなど、接着剤が付きにくい条件があるのです。
そこでシーラーの登場です。シーラーは接着したい材料の表面を薄くコーティングして接着剤が付くようにします。
ゴムボンドでくっつけたい場合
ガラスや金属、皮製品、布、プラスチック、ゴム製品などゴムボンド(万能ボンド、合成ゴムボンド)は幅広く使われます。
ゴムボンドを使ってくっつける場合は100均で薄め液を買います。なければマニキュアの除光液でも代用できます。
使い捨ててもいい小さな器、例えばペットボトルのキャップ等を皿代わりにして少量薄め液を入れます。
そこにゴムボンドをひとたらししてつまようじか割りばしの先でよくかき混ぜて薄め液にゴムボンドを溶かします。
これでゴムボンド用のシーラー液の完成です。
接着したい面を薄め液でよく拭いて油汚れなどを取り除きます。そして筆などを使って作ったシーラー液を塗ります。
くっつける方とくっつけられる方の両面にシーラー液を塗ります。
5,6分放置してからゴムボンドを塗ります。説明書に書いてあるオープンタイム(ゴムボンドは塗ってから少し時間を開けてから接着します。)を待ってからくっつけます。
ボンドの乾燥時間を待ってから接着を確認して下さい。びくともしなくなっていると思います。
布同士をくっつけるときは布の表面の繊維が毛羽立っていますので、接着しにくい事が多いです。
その場合もシーラー液を一度塗ってやります。布にシーラー液が吸い込まれればOKです。
もしシーラー液が吸い込まれなくて浮いているような感じでしたらシーラー液に薄め液を加えてやってサラサラにして布に吸い込まれるように調整します。
あとは、シーラー液が乾くのを待ってゴムボンドを塗ってくっつければ完成です。
乾いたらひっぱても布がちぎれそうになるでしょう。
木工用ボンドの場合
木と木の場合は接着面がきれいで平らであればたいてい木工用ボンドでくっつきます。
木工ボンドは別の使い方が出来ます。DIYでレンガを使って花壇を作りたい、焼き物のタイルを使ってインテリアを作りたい、そんな時に威力を発揮します。
空いたペットボトルを半分に切って使い捨てのコップを作ります。
その中に木工ボンドを1/4ぐらい入れます。水を木工ボンドの倍ぐらい入れてよく水に溶かします。木工用ボンドが解けた白い液体がシーラー液になります。
モルタル(セメントと砂が混ざったもの)でレンガの花壇を作る、コンクリートの床に焼き物のタイルを張るといった時にモルタルがくっつかない事があります。
レンガやコンクリートがモルタルの水分を吸い取ってしまう為にくっつきにくくなります。
このようにレンガやコンクリートの水分の吸い込みが大きい時には先ほどの木工ボンドから作ったシーラー液を塗ってやります。
シーラー液が手で触ってもくっつかない位程度に乾いたらセメントと砂を混ぜたモルタルで接着してやります。
モルタルは水分を吸われてボソボソになることなく、がっちりと固まります。
乾いてから触ってもモルタルでくっつけられたタイルや煉瓦はもう取れません。
おわりに
ホームセンターでもシーラー剤は売っていますが、そこそこの値段になります。
原理は同じなので格安の自家製シーラーでプロ並みの仕事が実現できます。
ただしプラスチックやゴム製品の場合、製品の形を作りやすくするために可塑剤という薬品が材料に混ぜられています。
可塑剤は油のようなものでじわじわと製品表面ににじみ出てくる性質があるので接着しにくい成分です。
その為、接着したい材料に合った専用の接着剤を選ぶ必要がありますので注意してください。
シーラー液を塗布する方法はテープを張りたい時にも使えますので一度お試しください。
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