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肥満は体に良くないと言われ続けています。

中には痩せているより少々小太りの方が寿命が長いという研究結果もあります。

しかし高血圧、動脈硬化、糖尿病、、等々様々な症状で肥満が原因とみられると統計学的に分かっています。

今回は、北海道大学遺伝子病制御研究所で統計学的ではなく、生理学的になぜ肥満だと深刻な症状が引き起こされるのかが解明されました。


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甘いものを食べる女性
太りすぎ要注意

肥満は万病の元

そもそも肥満はなぜ様々な病気を引き起こすと言われているのでしょう。

様々な病気を引き起こすと言われていますが、そのメカニズムは完全に解明されているわけではありません。

統計学的に太っている人の方がそれらの病気にかかりやすいという事が分かってきたからです。

人類が地球に生まれてから食べ物の問題に困らなくなってきたのは農業が発達してきたここ数千年です。

それ以前は狩猟と採集で食べ物を集めていましたので、全く食べる物が無いという事も普通にありました。

今の野生の動物が同じ環境ですね。獲物があれば食べて体に蓄えて、次の獲物を捕まえられなければ飢え、最悪の場合は餓死することになります。

そうならないように人間の体は食べたものを一旦、脂肪にかえて貯蔵します。

必要な時に脂肪を分解してエネルギーに変えます。

現代のようにいつでも食べ物があり、食べ続けると、体はどんどん脂肪にかえて蓄え続けます。

絶えず体に栄養が過剰にある状態だと、血液の中に栄養である糖分が高い濃度で存在するようになり、糖尿病となります。

血液の中に糖分が高い状態のままでいると、血管を傷め、体が修復し、また傷み、これを繰り返すと血管の壁が厚くなり動脈硬化となります。

肥満はガンを招く

肥満となり血糖値が上がる事で様々な病気が引き起こされることがだんだん分かってきましたが、今回はかなりショッキングな研究結果が出ました。

肥満はガンを招くことが医学的に判明しました。マウスを使った研究ですのですべてが人間に当てはまるか、これからの研究結果を待つことになりますが、仕組みは大きく変わらないと思います。

肥満がガンを招くシステムは以下の通りです。

通常の細胞はガン細胞になりそうな傷ついたりおかしい細胞(ガン細胞予備軍)を体外に排出する仕組みがある。

ガン細胞予備軍の中にあるミトコンドリアというエネルギーを作り出す組織が弱まって、正常な細胞から体外に排除されるようになる。

脂肪が増えて炎症を起こすとガン細胞予備軍のミトコンドリアが弱くならずにそのまま体内に残る。体内に残ったまま増殖を続けて腫瘍となる。

ガン細胞も正常な細胞も元は同じ細胞で、エネルギーは細胞核の中にあるミトコンドリアが作り出します。

脂肪細胞の炎症とは

メタボリックシンドロームの一番の問題点は脂肪細胞が炎症を起こして様々な病気を引き起こすという事です。

なぜ肥満になると脂肪細胞が炎症を引き起こすのかはまだ解明されていません。

しかし今回の研究結果では脂肪細胞の炎症を薬で抑えるとガンの発生率が下がることも分かりました。

この方面の研究が進むとガンの予防治療も期待できるそうです。

おわりに

肥満は体に悪いよ、と言われてもがりがりに痩せている人の方が病気の時に体力がなさそうで危ないような気が今でもします。

しかし今回の報告では肥満は間違いなく体に良くないという結果でした。

ただし、問題になる肥満の度合いは、脂肪細胞が炎症を起こしている状態、つまりメタボリックシンドロームになっている場合です。

多少太り気味程度であれば、神経質になる必要はないかと思います。


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