円形脱毛症はストレスが原因?! 早く治す方法は?!

円形脱毛症例 健康
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朝はいつも忙しくてゆっくり鏡を見る暇がなかったから気づかなかったけど、こんなところがはげてる!!

最近、抜け毛が多いなと思っていたら丸く毛がすっかり無くなってた、という経験をされた方が最近増えています。

その傾向は男女関係なく増えています。

ストレスが多い社会ですが、円形脱毛症にストレスが関係しているのでしょうか。

もし円形脱毛症になっってしまったら早く治す方法はあるのでしょうか。


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円形脱毛症はストレスが原因?

円形脱毛症例

円形脱毛症例

円形脱毛症は現在でも研究され続けている病気です。

原因は正確には特定されていません。

仕事や人間関係等で強いストレスを受け続けると円形脱毛症を発病する人も確かにいます。

しかし、ストレスと関係ないはずの生まれて間もない赤ちゃんも円形脱毛症にかかることが報告されています。

そのような事例から、ストレスが円形脱毛症の直接の原因ではないだろうと最近の医学界の考え方は変わってきています。

円形脱毛症になりやすいタイプ

  • アトピーや花粉症などのアレルギーを持っている方
  • 両親、兄弟、姉妹にアトピー性アレルギーを持っている方がいる

円形脱毛症は本人が自覚が無くても何らかのアレルギーを持っていると発症しやすくなります。

また逆に円形脱毛症だったのに花粉の季節になると治ってしまった例もある事からアレルギーとの関係が強く疑われています。

また遺伝的要素があることが分かってきましたので、両親、兄弟、姉妹にアトピー性アレルギーを持っている方がいると、本人はアトピー性アレルギーが発症していなくても円形脱毛症になる可能性は高くなります。

ストレスは円形脱毛症を引き起こす原因の一つ

仕事のノルマや人間関係で絶えず悩んでいると体は強いストレスを受けてホルモンの分泌がおかしくなることがあります。

ストレスは交感神経(体を緊張させ興奮させる)と副交感神経(体をリラックスさせる)のバランスを崩しますので体に異常が起きる事があります。

自律神経(交感神経、副交感神経)のバランスが崩れ、ホルモンの分泌が異常になると、体を外敵から守る免疫機能にも異常が起きます。

免疫機能が暴走して自分の体を攻撃するようになります。

アレルギーも自分の免疫が過剰に反応して起こる病気です。

円形脱毛症は自分の免疫機能が暴走して髪の毛を作り出す毛根組織のたんぱく質を攻撃してしまい、脱毛ししてしまう病気なのです。

自分の体の免疫機能がなぜ自分の体を攻撃するようになるのかは現在でもまだ詳細な解明されていません。

その為、円形脱毛症も完全に根本から治す方法はまだなく、症状に合わせて対処療法をしてゆくのが現在の主流です。

丸く髪の毛が抜けると円形脱毛症?

円形脱毛症にはいくつかのタイプがあります。

一か所だけ丸く髪の毛が抜ける単発タイプや、複数の円形脱毛になるタイプなど様々です。

単発型

円形脱毛症で一番多いタイプ。

はげる面積は10円玉から500円玉程度でこのタイプにかかった人は60%程度という高い確率で自然治癒します。

ストレス性の脱毛であればストレスの原因を取り除けば治る可能性が非常に高いタイプでもあります。

多発型

2か所以上に円形脱毛症が出来る。進行する可能性もあり、進行すると頭髪だけでなく脱毛する可能性があります。

以下のタイプが多発型から症状が進行したタイプ。

  • 多発融合型・・びまん性(広がってゆく性質) 頭髪全体が平均的に抜けてゆく。治療が難しい。
  • 全頭型・・脱毛した部分が重なり合って髪の毛が全て抜ける。
  • 汎発型・・すね毛、ひげ、眉毛、陰毛等体のすべての毛が抜ける。

女性の場合、急に頭皮がかゆくなり全部の頭の髪の毛が抜け落ち、治療をしないで短期間に治る「女性頭皮急性びまん全頭脱毛症」という特殊な事例も報告されています。

広範囲の円形脱毛症

広範囲の円形脱毛症

円形脱毛症を早く治す方法は?

最近の治療法は大きく分けて4つあります。

円形脱毛症は免疫が自分の体を攻撃してしまうアレルギー性の病気なので、原因の特定が難しく、症状に合わせて治療してゆくことになります。

ステロイド内服

ステロイド(副腎皮質ホルモン)という炎症を抑える薬を飲みます。

円形脱毛症の部分は自分の免疫が毛根のたんぱく質を攻撃しているので炎症を起こしています。

ステロイドを服用して炎症を鎮める事で毛根のたんぱく質を正常に働かさせて発毛を促すのです。

ただし、ステロイドは副作用があり、免疫を弱めるので風邪や病気にかかりやすくなります。

ステロイドを飲むと糖を作り出す働きが高まり、血糖値が上がりますので、飲み続けると糖尿病になる恐れがあります。

病状が進んでしまった汎発型など全身の毛が抜けてしまうような症状には効果が期待できます。

ステロイド塗り薬

ステロイドが入った塗り薬を脱毛部分に塗る治療法です。

単発型で処方されるケースが多いです。

ただし、円形脱毛症は皮膚の奥にある毛根部分に炎症が起きているので、塗ったステロイドが皮膚の奥まで届かないので、効果は限定的とみられています。

ステロイド局所注射

脱毛部分にステロイド剤を直接注射します。

ステロイド内服と違い副作用の恐れも少なく、直接患部に注射するので塗り薬よりも効果は高いと考えられています。

現在、様々な療法があるうちで、単発型の場合、一番早く治る可能性がある治療法と考えられています。

ただし、ステロイドを用いた治療方法はいずれも治療をやめると再発する可能性が高いです。

また脱毛が長い間慢性化している部分にはステロイドの効果はあまりないと報告されています。

局所免疫療法

脱毛している場所を薬品でわざとかぶれさせて治す治療法。

毛根のたんぱく質を攻撃している免疫に別の敵を与える方法です。

脱毛症を起こしている皮膚に薬品を塗ってわざとかぶれさせます。

「かぶれ」ということは炎症が起きているという事です。

免疫は炎症が起こっている部分に反応し、毛根への攻撃が抑えられます。

局所免疫療法は2~3週に一度治療を受ける必要があり、期間も1年以上かかる場合があります。

ステロイド剤が効果ない、糖尿病などの既にかかっている病気でステロイド剤が使えないなどの場合に考えられる治療法です。

ただし、アトピー性皮膚炎がある人は症状がひどくなる場合がありますので、医師と慎重に相談する必要があります。

局所免疫療法は保険適用されておらず、自費診療になりますが、それほど高くはないようです。

1回あたりの治療費が5000円程度の場合が多く、極端に高い治療費を取るところは少ないと思います。

おわりに

円形脱毛症はアレルギー体質または潜在的にアレルギー体質の人がストレスをきっかけに発症するケースが多いと考えられています。

アレルギーは自分の免疫が過剰に反応する病気なので、治療しても完治しにくいことも事実です。

ですが単発型の円形脱毛症はストレスを解消すると半年程度で自然にきれいに治ってしまう事がよくあるそうです。

ストレスを受けないようにするのは難しい社会ですが、自分に合ったストレス解消法を見つけて円形脱毛症にならないように気を付けましょう。


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