しっかりおしっこを出したはずなのにジワリとちょい漏れ。
身に覚えがある40代の男性は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
ときたまならばまだしも、だんだん「ちょい漏れ」の回数が増えてくると心配ですね。
「病気?」と心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、どうやらそうではないようです。
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「ちょい漏れ」の原因は?
中高年女性の場合、くしゃみや咳をした時や踏ん張ったときに「ちょい漏れ」を起こすことがあるそうですが、大半の男性の場合は女性の場合と仕組みが違います。
40代と決めつけてしまいましたが、実際には20代の男性にも「ちょい漏れ」は起こりえます。
男性の場合、尿の道の「尿路」が女性に比べて長いので、おしっこをした後にも尿路の中に尿が残っていて、排尿直後に漏れるのが「ちょい漏れ」の原因です。
40代ぐらいからの尿漏れ
男性は加齢とともに、膀胱の下にある前立腺という組織がだんだんと大きくなります。
前立腺は尿道をぐるりと取り囲むように位置しています。
前立腺の機能は射精や排尿に関係すると言われていますが、すべての機能がまだ解明されていない謎の組織でもあります。
前立腺のすぐ下に球海綿体筋というおしっこや精子を絞り出す筋肉がありますが、前立腺が大きくなるとこの筋肉が衰えてきます。
この筋肉が衰えるので「ちょい漏れ」が頻繁に起きるようになるのです。
加齢による「ちょい漏れ」対策
球海綿体筋が衰える事で尿漏れが起きるので、この筋肉を鍛える事で尿漏れを防ぐことができます。
まず、肛門を締める動作を4,5回繰り返します。これを1セットとして1日60セットから80セット行います。
通勤中や、休み時間等の空き時間にこまめに行う事が必要煮なります。
この運動を行う事で球海綿体筋が鍛えられ、尿漏れを防止することができます。
排尿時の「ちょい漏れ」対策
排尿するときはジッパーをおろしてするより、パンツを下ろして股間周りをしっかりと緩める事が残尿を防ぎ、排尿後の漏れを防ぐことにつながります。
特に前の開きの無いボクサーパンツを愛用している人はパンツが尿道を圧迫した状態で排尿しがちですので、しっかりとおろしてすると尿漏れが減るでしょう。
おわりに
気を付けなければいけないのは、尿漏れが病気のサインである場合があります。
男性は前述したとおり加齢とともに前立腺が大きくなりますが、大きくなりすぎると前立腺肥大症という病気になります。
この病気になると尿道が圧迫されてスムーズに排尿が出来なくなります。
昭和30年代までは日本の男性の前立腺は加齢とともに縮小することが多かったのですが、それ以降、食生活が欧米のようになってきたので肥大化する傾向が強まっています。
乳製品や脂っこいものや甘いものを食べ続けていると、前立腺肥大になりやすいと言われていますが、まだ前立腺が肥大化するメカニズムを解明できていません。
80歳までの男性の80%が前立腺が肥大化するという研究結果も報告されています。
排尿がしにくくて尿漏れが頻繁に続くようでしたら、医師にしっかり診てもらう事をお勧めします。
食生活の欧米化が前立腺肥大の原因であるなら、今後ますます「ちょい漏れ」の男性が増えそうです。
ちょい漏れを防ぐ運動に励んで、スッキリとしてゆきましょう。
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