ピーマンを食べる時、ヘタを取って中の種とワタを取って食べませんか?
色んなピーマン料理のレシピを見ても、ピーマンの種と白いワタは下ごしらえの時に取り出して捨ててます。
ピーマンの種やワタを一緒に食べる調理法を探したのですが、出てこないのであまり知られていないのかもしれませんが、ピーマンの種とワタには体に良いものがかなり含まれているようです。
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ピラジンとは
「ピラジン」という聞きなれないものがピーマンの種とワタに含まれています。
ピーマンの独特の青臭さというか、あの匂いの素がピラジンです。
ピラジンは血液の流れをよくする効果があると言われています。
血液の流れが悪くなると血の固まりが血管の内側にできます。
血の固まりが何かのはずみではがれて血管の中を移動して別の場所の血管を詰まらせることがあります。
脳の血管が詰まると「脳梗塞」となります。心臓の血管を詰まらせると心筋梗塞となります。いずれも死に至る可能性がある病気です。
ピラジンは血液をサラサラにして血を固まりにくくすると考えられています。
そのような効果があるためか、ピラジンは育毛・発毛効果があると言われています。
血行が良くなると頭皮にも栄養がいきわたるから毛が生えてくる、といった考え方から育毛発毛効果があるだろうという話になったんではないか、と思いますが、残念ながらまだ科学的には証明されていません。
ピーマンの種とワタには
ピーマンの種とワタにはピラジンのほかにも体の老化を防ぐ物質が含まれています。
「クエルシトリン」というポリフェノールの1種も豊富に含まれていて、脂肪が脂肪細胞に溜まるのを防ぐ機能があります。
ピーマンの渋みはクエルシトリンからきています。ピーマンのあの独特のニオイはピラジンからきています。二つが合わさってピーマンの苦みが生まれます。
その他にも「カリウム」というものが含まれています。
水を飲み過ぎたり、塩分を摂りすぎると「むくみ」ます。カリウムはむくみを取り除く効果があります。
むくみとは体が余分な水分を細胞と細胞の間にため込むことで発生するのです。
人間の体は体の水分が少なくなるとすぐに水分を補給しないと体が干からびてしまうわけではありません。
水分が補給されるまでの体の中に蓄えてある水分を消費するのです。水分は体のどこかの袋に蓄えられているわけではありません。
血液の中の水分を多めにして蓄える事も出来ません。血液の濃度は一定に保たれています。
どこに水分を蓄えるかというと細胞と細胞の間に蓄えることにしたのです。
塩辛いものを食べると血液の塩分濃度が上がるので濃度を一定にするために体は水分を取って塩分を薄めます。
カリウムは体の中の余分な水分や塩分を尿として排出する効果もあります。
カリウムも尿と一緒に出ていってしまう為に補充する必要があります。
ピーマンの種とワタは不足したカリウムを補うにはうってつけの食材と言えます。
おわりに
ピーマンの種やワタは今まで捨ていましたが、驚くほど栄養が含まれているという事が分かりました。
植物の種には次の世代が育ってゆくための栄養がすべて詰め込まれていているので、こんなに栄養価が高いのですね。
アンチエイジングフードとしても注目されている鶏卵も非常に栄養価が高いのは次世代が育ってゆく為でしょう。
しかしピラジンを取り入れるためと言えども、ピーマンの種はそのままでは食べにくいです。
軽く炒めてから食べると食べやすくなります。
血液がサラサラになり、肥満防止も期待でき、むくみを抑えてくれるピーマンの種とワタ。
私も今度から軽く炒めて丸ごといただいてみます。
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