黄砂の時期はいつでしょう? 厄介な来訪者に備える 

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私は無知だったもので、自分の車にいつもほこりが付いていて不思議に思うのと同時に腹を立てていました。

「またどこかそばの工事現場の土ほこりが飛んできた」と、いつも思ってました。

周りに工事現場などないのに、どこの工事現場だろうといつも不思議に思っていました。

やっと数年前に、これが黄砂なんだ、と理解しました。聞いたことはあるけど、見たことが無いので、勝手に黄色い砂嵐が吹き荒れる様をイメージしていたのです。

この厄介な黄砂の時期いつなのでしょう?この時期どうすればよいのでしょう。


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黄砂の時期はいつ?

日本に黄砂が飛んでくる時期は環境省や気象庁のデータによると主に3~5月の三か月間が圧倒的に多いです。

その他の時期にも多少黄砂は飛んでくるのですが、普段のほこりと区別がつかないほどの量です。6~8月はほとんど記録されていません。

3月から5月の三か月間を黄砂飛来の時期と考えていいでしょう。

黄砂

黄砂はどこから来るの?

黄砂は砂なので砂漠や乾燥した土地から飛んできます。そのような土地は日本の周りでは西のアジア大陸しかありません。

一部の黄砂はアジア大陸の遠くは中央アジアから、黄砂のほとんど大部分は中国の西の新疆ウイグルやモンゴルなどのシルクロードあたりから砂嵐に巻き上げられて飛んできます。

お隣の中国の北京ではこの時期、1か月間に1キロ平方メートルあたり10~20トンもの黄砂が降り注いでくるそうです。

日本は1年間に1キロ平方メートルあたり1~5トン程度飛来しています。

日本の1年間の黄砂の量の4~10倍が1か月間に飛んで来る北京の生活はどういう事になっているんでしょうね。毎日洗車しているのでしょうか。

洗濯物はまず外では干せないでしょうね。

黄砂は健康に害はないの?

黄砂は砂ですので、化学的には害はないと思いますが、粒が小さいので呼吸器系には何らかの影響があると考えられます。

この時期に重なってくるのが杉やヒノキの花粉。スギ花粉の大きさは0.03マイクロメートル(千分の1ミリ)とごく小さいものです。

杉やヒノキの花粉は花粉用のマスクをすれば効果があります。

一方、日本に飛んでくる黄砂は0.004マイクロメートルと花粉の約10分の1の大きさなので、花粉用のマスクでは黄砂を防ぐことができません。

最近冬場になると問題になる空気中の微粒子PM2.5の大きさは0.0025マイクロメートル以下ですのでPM2.5用のマスクを付ければ黄砂を防ぐことが出来ます。

黄砂はいつの時代から日本に飛んできているの?

お隣の国で農地を開拓するために大規模な森林伐採を行い、それが原因で砂漠化が進んで黄砂が飛ぶようになった、という考え方があります。

でもそうではないようです。地質学的に調べると7万年前には既に日本に黄砂は飛んできていた証拠が見つかっています。

黄砂にもいいところがある

自動車や窓ガラスや洗濯物をほこりだらけにする黄砂にも役に立っていることがあります。

農地に降ると黄砂には微量のミネラルが含まれているので、農地を豊かにするそうです。

同様の理由で海に降り注ぐと海の栄養が増えてプランクトンの繁殖を助けます。その結果プランクトンを食べて育つ魚介類が豊かになると考えられています。

おわりに

黄砂は砂というよりも粉塵といってもよいほど粒が細かいので、厄介です。

特に外に駐車している車は大変です。この時期は杉やヒノキの花粉も飛んでいるので、黄砂と混ざってネトネトの汚れとなってこびりついてしまうのです。

これは車だけではないのでしょうね。建物も窓ガラスもみんなネトネトになっているはずです。

大自然には勝てません。素直にPM2.5用のマスクを買って外出します。そして洗車は6月まで待って思いっきりきれいにしてやろうと企んでいます。


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